2014年8月29日金曜日

Q : 看板の設置場所の高さで費用は変わりますか?

A : 設置場所の高さによって大きく変わります。


例えばパネルを1枚のみ壁に設置するとして目線の高さだと一般的な出張施工費のみで可能ですが、高さが5~10mと高くなってしまうと足場や重機が必要となってしまうため看板本体の金額よりも高くなってしまう場合もあります。

一般的に取り付け場所の地面がほぼ水平でまたある程度の地盤の固さがあるとすると…


3~3.5m程度まで

脚立での作業となるためほぼ出張費のみで取り付け可能となります。
地面が柔らかくて脚立が水平に立たない場合などはコンパネ(パネル)をひいたりして行いますがその場合でもおよそ金額が倍になるということは無いと思われます。看板といえば正面のメインのものは2~3mの位置に取り付ける場合が多いため想定内と言えると思います。しかし取付面の直下に溝などがあり脚立を設置できない場合などは別途となることが多いです。




5~5.5m程度まで

およそ足場での作業になります。
足場の架設には地面がある程度水平でありコンクリやアスファルトであることが望まれます。柔らかい場所の場合はコンパネをひきます。
この場合は取付費と別に

・ 足場架設費
・ 道路使用許可申請費

が必要になります。
下の段の「道路使用許可」は、店舗の敷地内以外での歩道や車道で足場を組むときに必要となります。(※敷地内での作業では必要ありません)

弊社の場合ですと5m程度の高さでパネルを数枚貼るのみや簡単な外壁の塗装ですとローリングという移動式の簡易足場を使用します。この場合の費用は数千円程度です。道路使用許可申請費ですがこちらは警察署に書類の提出が必要になりますので郵送での申請が不可となります。ですので警察署への申請手数料は2400円ですが別途弊社申請費が実費でかかります。また道路の採寸等で実測調査が必要になるためこちらも実費としてかかってきます。弊社の場合ですと福岡市内でおおよそ1.5万円程度からとなります。




5~7m程度まで

場所の制限はありますが梯子をかけて作業を行う場合もあります。
施工内容によっては梯子での取り付けができないため内容によりけりということになります。また安全対策のために人員を増やしたりや動きが制限されるので作業効率が悪いため時間もかかります。ですので費用は上がる可能性があります。梯子での作業はかなり限られるため弊社では基本的にはお受けしておりません。(※現場調査やごく軽微な作業程度まで)

簡易足場で施工を行う場合でも3段組むことになります。7m程度までは手は届きますが作業内容によっては不可のためその場合は高所作業車を手配することになります。(重機の手配の場合は下記を参考にしてください)




7、8~28m程度まで

この高さになると高所作業車が必要になります。
高所作業車は、10 ・ 12 ・ 17 ・ 21 ・ 24 ・ 27 (例:メーカーによる) というように高さによってアームの長さが違うのでレンタル代も高さによって上がっていきます。一番低い10m(9.9)で3万程度からとなります。(※移動経費は別途)大きくなるごとにレンタル料は上がります。高所作業車には2名定員が多いのですが複数人や大きめの看板を積めるハイデッキやスーパーデッキと呼ばれるものもあります。看板屋によっては12、17m辺りを保有している会社もありますので、その場合は若干費用がお安くなる場合もあるでしょう。

また足場架設のときと同じように歩道、車道に出てしまうときは「道路使用許可」が必要になります。こちらは重機を看板下に設置しないといけないためそのためのスペースも必要になります。歩道などに出る場合、通行人の多い場合には夜間での作業になる場合もあります。天神などは日中での作業が不可の場合が多いです。
こちらも取付費と別に

・ 高所作業車配車費
・ 道路使用許可申請費

が必要になりますので、場合によっては看板代よりも経費の方が高くなってしまう場合もあります。歩道に出る場合や車道にはみ出る場合などは交通誘導員の配置も必要になります。(※敷地内であっても場合によって必要)例ですと半日1.5万円の誘導員を重機の両サイドに配置して施工を行う場合は、10m重機配車+道路使用許可申請+交通誘導員+経費で約8万円が看板施工とは別途にかかることになります。

また歩道を潰してしまう場合などはカラーコーンで誘導レーンを作ったり、夜間の場合は点滅灯の設置が必要なため別途安全対策費がかかってきます。設置場所によっては看板とは別にかなりの費用がかかりますので事前に担当と話し合いを持ち内容について理解しておくことをおすすめします。




28m以上

この高さ以上になりますと一般的な取り付け作業はできませんのでクレーンを使っての作業やぶら下がり、ゴンドラなどになります。

クレーンにはアームの先に人が乗る箱を取り付けて上まで上げてもらいます。クレーンでの作業はレンタル代(オペレータ派遣費含む)として1日で10万円以上かかりますので取付費がかなり上がることになります。仮に25tクレーンをレンタル(オペレーター込み)し道路使用許可申請と交通誘導員を配置、25tクレーンのサイズからほぼ車道にはみ出ることとなると思いますのでそれに伴う安全対策費が必要です。更にこの場合ですと場所により夜間作業必須となるためおおよそ20万円前後が看板施工費と別途かかります。

ゴンドラなどもレンタル、架設費がかかりますのでこちらも費用がかかることとなります。ゴンドラは屋上からぶら下がってくるので屋上のスペースが確保できるのでしたら高さによってはクレーン等よりも安く施工できると思われます。しかし施工方法や看板の大きさなどによってゴンドラでは難しい状況もあります。

また別に窓拭きの作業員のようにロープでぶら下がって施工する方法もあります。看板の専門業者もいます。こちらの場合は屋上からロープを下ろし職人が施工箇所までぶら下がってきます。ゴンドラともですが直下に重機を配置しなくても良いので店舗がある場合や地理的に重機を配置できない(川などがある)場合でも施工することができます。また車道などを塞ぐこともないので安全対策の面でも有利です。また施工箇所下に庇のような養生もできるためその点でも安心です。費用面ですがぶら下がりは施工内容や施工場所によってかなり幅があるため上記よりも安くなるかは内容次第となります。しかしながらその他の利点も多いため看板の清掃やシート貼りなどではかなり優位な選択肢となってきます。




その他には足場を組むこともあります。重機が設置できない場所や施工工程の関係で塗装や看板設置を同時に行う場合などにも使用されます。高所作業車などは一般的に2名ほどしか作業できないため複数人での作業や看板の形状によっても足場が選択される場合があります。

しかしながら足場架設は費用がかかる場合が多く更に工期も伸びるため一般的な看板工事では使われることは少ないかと思います。建築の方で架けてある足場を利用させてもらって作業をすることの方が多いと思われます。設置面積や高さなどにもよりますがおおよそ費用も数十万から数百万に及びます。また屋上や塔屋などに使用される吊り足場などは設置できる業者が少なく費用がかかるだけでなく事前の打ち合わせなどもしっかりする必要があります。




このように高さによってかなり費用に差が出てきます。なかなか一般の方に判断することは難しいと思いますのでまずは看板屋にご相談することをおすすめします。当社では今までの施工実績からお安く最適な施工方法をご提案致します。まずはお気軽にご連絡ください。
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